溶接する2本のレール端面の間隔を一定(約17mm)にして、その周囲をレール形状に合わせた銅ブロックで囲みます。(エンクローズ)
低水素系高張力鋼用被覆アーク溶接棒または溶接ワイヤを用いて、母材と電極との間にアークを発生させ、溶接棒または溶接ワイヤを溶かしてすきまを層状に埋めていく方法です。
レールの材質または工法の種類により、溶接後に熱処理を施す場合があります。
1. 敷設されたレールのまま溶接できます。
ガス圧接法と異なり、溶接されたレールが短くなることがないため、敷設されたレールをそのまま溶接することができる現地溶接法(2次溶接、3次溶接)です。
2. 溶接施工環境に柔軟に対応できます。
ロングレール同士あるいはロングレールと分岐器、または狭い分岐器内でも対応できる溶接法として、現地で欠くことのできない溶接法です。
1.施工時間が短縮できます。
頭部溶接棒の開発及び積層法の改善により、後熱処理を省略するため、在来エンクローズ溶接工法に比べ、溶接施工時間が2/3に短縮できます。
(180分→120分)
2.溶接部の落ち込みが軽減出来ます。
レール頭部の溶接については、硬化肉盛用溶接棒(LB320H)を使用することにより頭頂部の耐摩耗性を図り、溶接部の落ち込みを防止します。
・基地溶接(1次)
・現地配列溶接(2次)
・分岐器等軌道上レールの溶接(3次)
・クレーンレール、産業用軌道のレール溶接